2010年08月24日

この人に注目!(6) 川瀬光義さん

6週間続いた沖縄タイムス紙の連載「続『アメとムチ』の構図 ~砂上の辺野古回帰~」の第一部が昨日終わった。
http://michisan.ti-da.net/e3148891.html

この中で、新崎盛暉・元沖縄大学学長は復帰後の日本政府の沖縄基地政策を「アメとムチ」ではなく、もはや「麻薬とムチ」の政策だと言っている。アメ(飴)ならなめ続けていても虫歯になるぐらいですむけれど、麻薬なら打たれ続けていれば依存症(つまり中毒)になり抜け出せなくなる。それだけでなく行き着く先は“廃人”だ。


よく本土の人から、沖縄の人たちの力になりたいが、沖縄の人たちが本当はどう思っているのかわからないとか、沖縄の人の総意は何?と聞かれる。基地反対の人もいるけどそうでない人もいるでしょ?とも。

以前の私もそうだったから気持ちは分かるのだけど、外の人たちは沖縄のこころを一つにまとめたがる。でもそんなものではないでしょ。いろんな人がいるよ。でもこれだけは知っておいてほしい。

先ほど中毒患者(もちろんその人たちもなりたくてなったのではないのですが)のことを言いましたが、そういう人たちの言い分に判断の基準を置いてほしくない。真に沖縄のことを考えてくれるのだったら、こういう依存症を生み出す元凶に着目し、そのシステムを憎み、依存症の人たちの社会復帰(健全な経済)を促すような支援の仕方をさぐってほしい。

沖縄のほんの一部の人たちではあるが、長い年月をかけて、自分たちの土地を一方的に米軍基地に提供せざるを得ないと状況をつくりあげられ、その不労収入をあてにする依存体質がつくられてしまいました。やっかいなのは、個人だけでなくこれも一部ですが自治体のなかにも同様な体質があるということです。

世界中の戦争を請け負っている米国。その軍事基地に土地を提供し、その賃料を日本政府から受取る。戦争放棄を謳う国のやることではありません。


今年岩波書店から出版された『沖縄論』の編者のお一人、川瀬光義・京都府立大学教授の基地経済についての論考が琉球新報(8/23)に掲載されたので紹介します。『沖縄論』についてはコチラが詳しいです。いい本です。

この人に注目!(6) 川瀬光義さん
(琉球新報8/23)



川瀬光義さんはこんな人
2010年1月18日、参議院議員会館第1会議室にて行われた「普天間基地移設計画についての日米両政府および日本国民に向けた声明」の記者会見です。
川瀬光義(京都府立大学教授)さんの発言です。

http://www.youtube.com/watch?v=LEtBS6rNRH0




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Posted by ミチさん at 10:14│Comments(0)反基地
 
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