2012年08月17日

オスプレイ・モロッコ事故 米最終報告

私たちが相手にしているのはこういう人たち(政府)です


オスプレイ・モロッコ事故 米最終報告
(琉球新報8/17)



オスプレイ・モロッコ事故 米最終報告 
(沖縄タイムス8/17、記事原文はこちら



オスプレイ・モロッコ事故 米最終報告
(沖縄タイムス8/17、記事原文はこちら



オスプレイ・モロッコ事故 米最終報告 
(琉球新報8/17)



【関連する日記アーカイブ】

2012.06.27 「原因はあくまでも操縦ミス」だって(米説明公表)


8/18追記

琉球新報8/18社説 オスプレイ報告 沖縄にとり死活的問題だ 
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オスプレイ報告 沖縄にとり死活的問題だ


 しゃにむに配備しようとする意図が透けて見える。垂直離着陸輸送機MV22オスプレイが4月にモロッコで墜落した原因が人為ミスだったとする報告書を米国が日本側に渡したが、「全てが出来レース」(翁長雄志那覇市長)、「配備ありきの説明」(佐喜真淳宜野湾市長)との印象は拭えない。

 翁長氏の言うように、これは「『銃剣とブルドーザー』に匹敵する」問題だ。日米関係を重視するなら、日米両政府は傷が浅いうちに配備中止を決めるべきだ。

 報告書は、追い風を受けた中でヘリから水平飛行に切り替えようとプロペラ部を前に傾けたため統御を失ったと分析、これが軍の規定に反する行為だったと述べた。

 だが、手順一つで直ちに墜落に直結した事実が、何より雄弁に危険性を物語っている。要は、この種のミスを極めて誘発しやすい機体だということだろう。

 日本政府の分析評価チームは、欠陥を指摘されるオスプレイのオートローテーション(自動回転)機能について「日本では注目されているが、二つの回転翼が止まったときに初めて取られる措置だ」と、あたかも重要でないかのような認識を示した。

 重要でないなら、なぜ日米の航空法が、この機能がないと飛行を禁ずる規定になっているのか。なぜ、防衛省はこの機能があると虚偽の説明をし続けてきたのか。政府の説明は支離滅裂だ。

 アーミテージ元米国務副長官の発言も看過できない。オスプレイをめぐる沖縄の負担について「主要な問題ではなく、日米はそこに気を取られすぎてはいけない」と述べた。沖縄の負担は「付随的損害(Collateral Damage)」だという意味であろう。

 この言葉は、軍事行動に伴う民間の多少の被害はやむを得ないという語感を含む。中央の利益のためには周縁部は犠牲になっても構わないと言うに等しい、まさに軍の論理だ。

 発言には軍産複合体の既得権益維持の狙いも見え隠れする。「強欲な軍事至上主義」とでも呼ぶべき思考であり、沖縄がそんな論理の犠牲になるいわれはない。

 エイモス米海兵隊司令官は「配備は死活的に重要だ」と語った。だが飛行が生死に関わるのは、むしろ沖縄の方だ。配備反対は沖縄にとって譲れない一線であることを、米側も認識すべきだ。
(琉球新報8/18社説、記事原文はこちら



沖縄タイムス8/18社説 [MV22事故報告書] 「操作ミス」なら安全?
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[MV22事故報告書] 「操作ミス」なら安全?

 「結果がはっきり予見できた出来レース」(翁長雄志那覇市長)というしかない。

 垂直離着陸輸送機MV22オスプレイが今年4月、モロッコで訓練中に墜落した事故で、米国防総省は神風秀男防衛政務官にパイロットの「人為的な操作ミス」が原因だとする最終報告書を手渡した。

 国防総省は最終報告書で機体の異常には言及していないという。「欠陥機」であることを否定したいのだろうが、人為的な操作ミスであれば安全とでもいいたいのだろうか。操縦していたのはプロのパイロットであることを忘れてはならない。

 オスプレイはヘリコプターと固定翼機の両方の機能を兼ね備えた軍用機である。モロッコの墜落事故のわずか2カ月後には米フロリダ州で墜落事故を起こしている。

 アフガニスタンで2010年に発生した墜落事故で調査委員長を務めた元空軍准将は「操縦が複雑で難しいことは周知の事実だ」と認めている。

 モロッコ、フロリダの二つの墜落事故に共通しているのは、ヘリモードから固定翼モードへの変換時に起きていることだ。転換モードはオスプレイの弱点とされ、小さな操作ミスが重大事故につながる危険性をはらんでいる。

 オスプレイは構造的にもエンジンが停止した際に、落下する風力で回転翼を回して緊急着陸するオートローテーションの機能が欠如している。このほかにも制御不能になる複数の重大な欠陥があることを開発経緯に詳しい元主任分析官が指摘している。

 香港の活動家団体のメンバーが尖閣諸島の魚釣島に不法上陸した疑いで現行犯逮捕され、強制送還されるなど尖閣諸島の領有権をめぐって日中間の軋轢(あつれき)が強まっている。

 尖閣諸島をめぐる緊張の高まりをオスプレイ配備の口実にしようとする動きがあるが、眉に唾をつけて聞いた方がいい。オスプレイ配備と尖閣問題を結び付けるのは短絡的だ。

 そもそも、米国は領有権問題について「特定の立場を取らない」ことを基本方針としており、不法上陸後も国務省報道官はその立場を明言している。

 米中は時に対立しながらも経済的には切っても切れない関係を築いている。世界1、2位の経済大国が尖閣問題で衝突するとは両国の国益からしても考えられない。

 日中間のトラブルが高じて被害を受けるのは間違いなく沖縄である。

 オスプレイの事故発生率は大小の事故を含めると、海兵隊の航空機の平均を上回ることが明らかになっている。

 日本側の分析評価チームは1週間から10日かけて結論を出すというが、森本敏防衛相が示唆するように米国の最終報告書を追認することになるのは目に見えている。

 日米両政府は事故原因の特定前から、米軍普天間飛行場で10月からオスプレイを本格運用するスケジュールを変えることはないと言っている。

 普天間飛行場の危険性を放置し欠陥機を配備するのは最悪の展開である。日米の無理強いを許してはならない。
(沖縄タイムス8/18社説、記事原文はこちら



8/19追記

オスプレイ・モロッコ事故 米最終報告オスプレイ・モロッコ事故 米最終報告
(琉球新報8/15、記事原文はコチラこちら








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Posted by ミチさん at 23:13│Comments(0)オスプレイ
 
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