2012年06月21日

事故機空軍オスプレイCV22、今度は嘉手納配備

事故機空軍オスプレイCV22、今度は嘉手納配備 
(沖縄タイムス6/20、記事原文はこちら



事故機空軍オスプレイCV22、今度は嘉手納配備 
(沖縄タイムス6/20、記事原文はこちら



6/21追記

事故機空軍オスプレイCV22、今度は嘉手納配備
(沖縄タイムス6/21、記事原文はこちら



沖縄タイムス6/21社説 [CV22嘉手納配備] 机上の軍事思考を排す
下

[CV22嘉手納配備] 机上の軍事思考を排す


 非常に気になるニュースが米国から飛び込んできた。

 米空軍が2010年に作成した特殊作戦に関する計画の中に、CV22オスプレイの嘉手納基地配備が盛り込まれている、というのだ。

 国内の米軍ウォッチャーは数年前から、嘉手納か韓国のどちらかに、空軍が、特殊作戦用のオスプレイを配備するのではないか、と指摘していた。

 今回、明らかになった計画によると、2015会計年度(14年10月~15年9月)から16会計年度までに計9機のCV22を順次、嘉手納に配備する予定だという。なぜ、嘉手納なのか。

 嘉手納基地には、特殊作戦を任務とする第353特殊作戦群が常駐している。特殊作戦用輸送機MC130を使って敵領空に潜入し、隊員の輸送・回収、支援物資の投下など特殊作戦にあたるのが任務だ。

 昨年2月に嘉手納基地で実施されたパラシュート降下訓練を思い出してほしい。訓練を実施したのは第353特殊作戦群で、特殊作戦機MC130が投入された。

 この第353特殊作戦群に、特殊作戦用のCV22を配備するというのである。CV22とMC130をセットで運用するということなのだろうか。

 安全性に深刻な疑問が生じているオスプレイを、嘉手納と普天間に配備するというのはとんでもない暴論である。政治的にはまったくあり得ないこと、あってはならないことだ。

 米軍のV22オスプレイは、ヘリと固定翼機の二つの機能を兼ね備えた垂直離着陸輸送機である。空軍用はCV22オスプレイ、海兵隊用はMV22オスプレイと呼んで区別しているが、機体の基本構造や機能はほとんど変わらない。

 海兵隊のMV22は今年4月、北アフリカのモロッコで墜落事故を起こし、乗っていた兵士2人が死亡した。空軍のCV22も日本時間の14日午前、米フロリダ州のハールバート・フィールド空軍基地で訓練中に墜落事故を起こし、兵士5人が負傷した。

 安全性に対する疑問は膨らむばかりだ。

 海兵隊のMV22は、普天間を拠点にして、伊江島や本島北部の訓練場などでも低空飛行訓練などを予定している。

 沖縄と米本国では決定的に異なる点がある。沖縄では飛行場も演習場もあまりにも狭く、住宅密集地に隣接していることだ。

 復帰40年の間に基地問題の構図は大きく変わった。人口が増え、市街地が拡大し、土地利用が高度化・過密化したことで、米軍の演習空間と住民の生活空間に「緩衝地帯」がなくなった。普天間飛行場と隣り合わせの普天間第二小学校が象徴的なケースだ。

 市街地のど真ん中にある「危険な基地」に「危険な飛行機」を配備し、人口過密な狭い沖縄で、飛行訓練をする。米本国で許されないことが沖縄で許されるとすれば、沖縄は今なお、「軍事植民地」というべきである。

 基地政策を根本から見直すときだ。
(沖縄タイムス6/21社説、記事原文はこちら



6/22追記

事故機空軍オスプレイCV22、今度は嘉手納配備 
(琉球新報6/22)



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Posted by ミチさん at 00:18│Comments(0)オスプレイ
 
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