2012年05月30日

沖縄へ「重大な挑戦」

沖縄へ「重大な挑戦」
(琉球新報5/30、記事原文はこちら



沖縄へ「重大な挑戦」

沖縄へ「重大な挑戦」
(琉球新報5/30)



5/31追記

沖縄へ「重大な挑戦」 
(沖縄タイムス5/31、記事原文はこちら



琉球新報5/31社説 オスプレイ配備 米追従の現実逃避やめよ
下

オスプレイ配備 米追従の現実逃避やめよ

 重大な問題から目をそらすことで危機をやり過ごす現実逃避反応のことを、オストリッチ症候群と呼ぶ。人間の行動様式を指す。

 敵に追い詰められたダチョウ(オストリッチ)が、砂に頭を突っ込む習性をなぞらえている。

 世界一危険とされる米軍普天間飛行場に垂直離着陸機MV22オスプレイを配備する計画は、船で那覇軍港に運んだ上で、普天間飛行場にひとっ飛びで移すという輪郭が浮かんだ。

 翁長雄志那覇市長は「重大な挑戦だ。日米安保体制は沖縄の理解なしには絶対に成り立たない。今まで積み重ねたものを全部壊してしまう」と強く反発し、軍港使用が確定した場合は市民大会を開くことも視野に入れている。

 米軍側の言いなりで、オスプレイの危険性に目を向けようとしない日本政府の対応は、オストリッチ症候群の典型ではないか。

 沖縄の民意を反映することを放棄するあからさまな差別に根差し、国民の安全確保に対する無責任の度が過ぎる。二重の意味で罪深く、県民の怒りをかき立てていることを政府は自覚すべきだ。

 米国内でオスプレイの機能に関する第一人者のレックス・リボロ氏が本紙の取材に対し、エンジンが止まっても、降下中に揚力を得て着陸できる回転翼機の特性「オートローテーション」に重大欠陥があることを指摘した。

 米国防総省に関係する国防分析研究所で、主席分析官を務めた同氏は「市街地上空でエンジン停止が発生すれば、制御を失いどこにでも墜落する」と警鐘を鳴らしている。

 オスプレイは現行のCH46ヘリコプターと比べ、回転翼の羽根が短く、倍以上重い。それだけに落下速度が速く、地上に激突する際は4倍以上の衝撃となる。日米の民間機の基準なら、安全性の観点から飛行が許されない機種である。

 先行配備の有無で安全性が担保されることには全くならないが、一時配備先に浮上した本土の自治体が反発すれば、政府はすぐあきらめる。

 だが、全県を挙げて反対する沖縄にはためらいなく、押し付けようとしている。この二重基準を説明できる閣僚、官僚はいるのか。

 「堪えて来た人に堪えろとオスプレイ」。今月の新報川柳に寄せられた作品だ。島ぐるみの反基地感情が臨界点に達しかけている。政府にこそそらんじてほしい。
(琉球新報5/31社説、記事原文はこちら



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Posted by ミチさん at 22:57│Comments(2)オスプレイ
この記事へのコメント
反対して居ます。
Posted by 長谷川勉 at 2012年05月31日 14:19
>長谷川勉さん

コメントありがとうございました。
沖縄は県議選に突入しました。
直近の民意に変更があれば、”変身します”との知事と政府の間に密約があるとにらんでいます。知事のGOの合図で、政府は辺野古を強行します。そうさせないためにも、この選挙負けられません。
Posted by ミチさん at 2012年05月31日 22:23
 
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