2011年11月17日

日本最南端の新聞社 「八重山毎日新聞」は・・・

“地元紙で識るオキナワ”というタイトルのこのブログ

“地元紙”と言いながら、「八重山教科書採択問題」についてもこれまで沖縄タイムスや琉球新報の記事を中心に発信してきました。

こりゃあまずいだろう。

沖縄の中にもある中央と地方

ローカル(周縁部)からの視点を大切にするならば「地元の中の地元」=八重山毎日新聞(石垣市)を取り上げないのは大いなる片手落ち

遅ればせながら、八重山毎日新聞がこの問題をどのようにとらえてきたのか紹介します。

これまで「八重山教科書採択問題」については計6回社説に取り上げています

2011.11.05 納得できぬ文科省対応 教科書問題の本質を見よ

2011.10.22 混迷の教科書問題の中で

2011.10.05 宙に浮く中学公民教科書 文科省、県教委は早急に着地点示せ

2011.09.21 竹富町教委に瑕疵はない 文科省は一本化の道筋示せ

2011.09.07 県内上位はもはや無理か 玉津教育長の冠鷲事業、教科書問題で困難に

2011.08.26 揺れに揺れた教科書採択 狡猾な策を弄しすぎた協議会長

2011.08.19 コラム(不連続線)
来年度の中学校社会科教科書の選定をめぐって、玉津博克石垣市教育長(教科用図書八重山採択地区協議会長)の独断専行に、父母や教育現場から批判の声が高まっている
▼問題となっているのは、沖縄戦の集団自決について軍関与に一切触れていない自由社と育鵬社の教科書が採択される可能性が濃厚なことや、学校現場の声を最大限に反映してきた従来の採択協議会から担当課長や指導課長を外して、教育委員を追加し、無記名投票によって教科書を決めようとしていることにある
▼玉津会長は今回の手法について教科書採択の改革を強調しているが、その手法が「新しい歴史教科書をつくる会」や「教科書改善の会」の教科書を推す団体の採択手続きと酷似しているという
▼この2社の歴史教科書は、沖縄戦の集団自決について軍の強制・関与を意図的に覆い隠している。「米軍が上陸する中、追い詰められた住民が家族ぐるみで集団自決する悲劇が起こりました」(自由社)などと、体験者の証言からかけ離れた内容だ
▼採択協の役員会は非公開、終了後に玉津会長が会見に応じるという不透明感がなおさら、疑心暗鬼を広げる
▼学校の主人公は子どもたちで、教科書は沖縄の未来を担う子どもたちに正しい歴史観を教えるためにあることを忘れてはなるまい。(南風原英和)

                     

最初にこの問題が取り上げられたのがこの記事でした
2011.07.17 役員会経ずに調査員任命 教科書選定で地区協議会
玉津博克会長「問題ない」と認識
 2012年以降、中学校で4年間使用する教科書の選定作業で、3市町の教育委員会で構成する教科用図書八重山採択地区協議会(会長・玉津博克石垣市教育長、委員8人)の玉津会長は、規約に定めた役員会(3市町教育長)での手続きをとらずに調査員を選任したほか、推薦図書の順位付けも行わないよう指示していたことが16日、分かった。玉津会長は、いずれについても問題はないとの認識を示しているが、一部の役員や委員は手続きに疑念を抱いており、今後の協議に波紋を広げそうだ。

 教科書の採択手続きはまず、各教科別(9教科)に現場の教員など3人の調査員を置き、調査員が各出版社の教科書の調査研究を行い、その結果を協議会に報告。協議会は教科種目ごとに1点に絞り込み、3市町教育委に答申。3市町教育委は答申に基づき、採択すべき教科用図書を決定する仕組みとなっている。
 同協議会は6月27日の総会で規約を改正し、調査員の選任については委員の指摘で「役員会で選任し、会長がこれを委嘱又は任命する」と変更したが、玉津会長は当初の日程通り翌28日、調査員を委嘱した。

 役員会を開催しなかったことについて玉津会長は「急に規約が追加されたので、今回は調査員の名簿を役員に渡して事後承認してもらう形で進めた」と必要性はなかったとの認識を示した。
 従来、調査員が行ってきた推薦図書の順位付けの廃止方針については「平成2年に文科省からの通達で順位付けをさせず、協議会で判断するようにと言われている」と説明、「順位をつけると、協議会はこれに縛られる」と現状の問題点を挙げた。
 ただ、廃止方針については複数の委員が「事前に聞いていない」としており、玉津会長は「総会ではいろんな情報提供をしたので、伝えたかどうかはっきりしない」と述べるにとどめた。



もっと詳しく知りたい人はこちらをご覧ください
http://www.y-mainichi.co.jp/news/tag/?keyword=教科書選定 →キーワードを教科書選定と入れて下さい



【関連する日記アーカイブ】
2011.11.07 八重山教科書採択で初の訴訟
2011.11.01 ブログ「地元紙で識るオキナワ」再開します



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Posted by ミチさん at 17:04│Comments(0)教科書検定
 
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