2011年01月31日

新嘉手納爆音訴訟 最高裁 上告を棄却

2009年の飛行差し止めを否定した福岡高裁の判決を不服として米軍嘉手納基地周辺の住民が上告していた「新嘉手納爆音訴訟」で最高裁は、原告側の上告を棄却する決定をし、高裁判決が確定した。

「到底納得できない判断だ。厳しい被害を認めているにもかかわらず、それを止めない政府に対してお墨付きを与えた。これが人権ととりでである最高裁の判断なのかと思うと、絶望と怒りを感じる。無法な状態を追認するこんな国がどこにあるだろうか
(池宮城紀夫弁護団長)

新嘉手納爆音訴訟 最高裁 上告を棄却
 (沖縄タイムス1/30、記事原文はコチラ



新嘉手納爆音訴訟 最高裁 上告を棄却 
(琉球新報1/30、記事原文はコチラ



新嘉手納爆音訴訟 最高裁 上告を棄却新嘉手納爆音訴訟 最高裁 上告を棄却 
(沖縄タイムス1/31、記事原文はコチラ



【関連する日記アーカイブ】
2009.03.02 新嘉手納爆音控訴審判決


ところでこれまで日本政府は基地周辺の人々の生活被害を少しでも改善するべく、彼らの言う「負担軽減策」を打ち出してきた。正確に言うと、言うだけで形となっていないが・・・ たとえば今月はじめにはこんなことを言っていた。

新嘉手納爆音訴訟 最高裁 上告を棄却 
(沖縄タイムス1/5、記事原文はコチラ


「嘉手納基地のF15の訓練をグアムに一部移すから、嘉手納周辺の住民の負担は軽くなるよ、そのうち」ということらしい。
先の約束?ばかりで、現実はどうかというと

新嘉手納爆音訴訟 最高裁 上告を棄却 
(沖縄タイムス1/13、記事原文はコチラ


なんのことはない。「いま人間の暮らしがここにはない」と言って、住民たちは裁判所にもう何年も訴え続け、裁判所も「これはひどい」と言いながら日本政府には飛行差し止めを米軍に迫るような裁定を下さない。今回の原告になった住民は5540人だ。そんな待ったなしの叫びの中を、外来機が次から次に新しく嘉手納基地に飛来し、4か月常駐するという。日本政府の努力の姿なんてまるで見えない。見えるのは、「見ないフルする日本政府の姿」だ。

新嘉手納爆音訴訟 最高裁 上告を棄却 
(琉球新報1/30)



そんななか、第3次嘉手納爆音訴訟を3月28日に提訴することが決定された。今度の原告は総勢なんと2万2063人(7492世帯)、国内最大規模だ。沖縄の戦い方はもはや県民大会で人を集めることだけでない。

新嘉手納爆音訴訟 最高裁 上告を棄却 
(沖縄タイムス1/30、記事原文はコチラ



新嘉手納爆音訴訟 最高裁 上告を棄却 
(沖縄タイムス1/29社説、記事原文はコチラ



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Posted by ミチさん at 21:33│Comments(0)嘉手納爆音
 
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