2010年09月12日

「政府説明 全部うそ」 オスプレイ沖縄配備

「政府説明 全部うそ」 オスプレイ沖縄配備

 
(垂直離着陸輸送機MV22オスプレイ)



「政府説明 全部うそ」 オスプレイ沖縄配備 
(沖縄タイムス9/11、記事全文はコチラ


「政府説明 全部うそ」 オスプレイ沖縄配備 
(琉球新報9/11、記事全文はコチラ


「政府説明 全部うそ」 オスプレイ沖縄配備 
(琉球新報9/11、記事全文はコチラ)

http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-167445-storytopic-3.html
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-167444-storytopic-3.html


    
[オスプレイ配備] なぜ真実を語らないか


 米国防総省が新型の垂直離着陸輸送機MV22オスプレイの日本配備予定を初めて明らかにした。配備先はまだ「秘密」だが、いまさら、というのが率直な受け止めだ。

 10年以上も前から沖縄配備が想定されていたことは米側の報告書で分かっていた。あいまいにした政府の不誠実さが大きな問題だ。

 一方、防衛省は2010年度防衛白書を発表した。民主党政権による初の防衛白書だが、沖縄に米軍が集中する理由について、地理的優位性をことさら強調する内容となった。自民党政権の白書よりも沖縄基地の必然性を厚く記述している。

 この二つの公表を並べると、説明責任に後ろ向きな政府の姿勢が浮かび上がる。防衛問題で基本情報すら公表しない政府に不信感が募る。

 MV22配備は米軍普天間飛行場の返還が決まった1996年当時から、代替飛行場計画の運用所要に盛り込まれていた。現在普天間にあるCH46型中型ヘリの後継機となるMV22の配備は既定方針で、米国防総省が97年9月にまとめた普天間移設計画の報告書では、36機のMV22を運用することを前提に代替飛行場の規模などを検討していた。

 海兵隊がベトナム戦争当時から使っているCH46の「機種更新」である。99年1月、在沖海兵隊のカステロー副司令官は「予定では2007~08年に沖縄に配備される」と言明していた。

 にもかかわらず日本政府は米側から配備計画について正式な説明は受けていない、とうそぶいてきた。

 MV22配備が普天間問題を一層こじらせる、と政府が配備計画の公表を遅らせているのなら本末転倒だ。10年以上も前から取りざたされている「機種更新」を米側に確認すらしない。新型機の騒音対策を名護市辺野古への移設計画で進めている環境影響評価に反映させない。こんな秘密主義の防衛行政が国民に支持されるはずもない。

 沖縄の地理的優位性をことさら強調する防衛白書だが、仮に航続距離がCH46の約5倍といわれるMV22を海兵隊が入手したとき、地理的概念は大きく変わる。同機は最大3700キロメートル(空中給油併用)を飛べるため、グアムからでも台湾海峡や北朝鮮までが航続距離の範囲に入る。

 しかし白書は沖縄を中心に同心円を描いた“お決まりの”地図を用いて海兵隊沖縄配備の合理性を説明する。技術革新をまるで無視する白書に信頼性は乏しく、はっきり言えばうさんくさくもある。

 「学べば学ぶほど」と抑止論を語った鳩山由紀夫前首相は実は海兵隊駐留は沖縄でなくてもいい、という真実を知っていたようだ。5月27日の全国知事会でこう述べた。

 「海兵隊の全機能をパッケージで受け入れてくれる地域があれば解決も可能だが、現実問題としてそれは不可能に近い話である」

 つまり、みんな嫌がるから沖縄しかないと見切った上での発言だったはずだ。

 外交・防衛も人為だ。軍が主張する「地理」や「合理性」にとらわれると危うい。 (沖縄タイムス9/12社説)



オスプレイの安全はまだ担保されていません!



【関連する日記アーカイブ】
2010.08.28 日米合意も 辺野古アセスも 穴だらけ


追記(9/16)
池田香代子ブログ オスプレイ配備で沖縄の「重要性」は蒸発する



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Posted by ミチさん at 15:43│Comments(0)オスプレイ
 
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