2010年06月18日

候補者を擁立できない民主・国民新 (沖縄選挙区)

候補者を擁立できない民主・国民新 (沖縄選挙区) 
(琉球新報6/18、記事全文はコチラ



       
参院選始動 普天間解決へ政策論争を


 24日に公示され、7月11日に投開票される参議院選挙が実質的に動きだした。米軍普天間飛行場の返還・移設問題を抱える県内有権者も重要な選択が迫られる。沖縄選挙区に挑む候補者、各政党は政策論争を徹底的に深め、沖縄問題の解決策を明確に示してほしい。

 戦後初めてと言っていい本格的な政権交代が実現し、民主党中心の政権が誕生して約9カ月たつ。普天間飛行場の県外移設の公約を覆した鳩山由紀夫前首相は退陣を余儀なくされた。後継の菅直人首相率いる民主党主軸の政権の真価と政権交代の是非を問い直す選挙となる。

 沖縄にとって剣が峰の課題となっている普天間問題との関連をみると、民主、自民の2大与野党は、外交・安全保障分野で「日米同盟の深化」を冒頭に据えた。

 対米一辺倒による思考停止外交を脱することができず、現実路線への傾斜が際立つ。沖縄の基地の過重負担を維持拡大してきた日米安保関係を改め、新たな像を結ぶ姿勢が希薄過ぎる。県民にとって受け入れ難いものである。

 民主は「米軍再編や在日米軍基地の在り方を見直しの方向で臨む」とした衆院選公約を臆面(おくめん)もなく削除した上で、「現実主義を基調とした外交」を掲げ、普天間問題で「日米合意に基づいて、沖縄の負担軽減に全力を尽くす」と記した。

 名護市辺野古への普天間代替基地の建設履行と、基地負担軽減を同列に位置づけるのは二律背反も甚だしい。普天間飛行場の国外・県外移設を取り上げずに、対等な日米関係構築の足掛かりを日米地位協定改定の提起だけに求める姿勢には、普天間問題の混迷の真因が、対米従属にあることから目を背けた印象を受ける。

 一方、自民党は「沖縄をはじめとする地元の負担軽減を実現する在日米軍再編を着実に進める」とするが、普天間飛行場の返還の在り方への言及を避けた。解決の道筋は示していない。鳩山前政権の普天間問題での迷走を糾弾してきただけに、拍子抜けと言うしかない。

 公明は、民主党が当初掲げた県外移設実現を求めている。公約で、社民は国外・県外を強調し、共産は即時全面撤去を主張し、国民新は訓練移転などによる負担軽減を打ち出した。私たちは公約と候補者の言動をしっかり見極めたい。政策論争の深化こそが沖縄の明日を開く投票行動を促すことになる。(琉球新報6/18社説



で民主党や国民新党はどうするのか? 右 だれも推薦せず、党員は自主投票だそうです。「県外・国外」を掲げる3人の候補者は応援できない。

民主党沖縄県連代表の喜納昌吉(現職)はもちろん「県内移設に反対」の立場で比例区で立候補。当然、中央(党本部)からは大物議員の応援は来ないでしょうね。党本部とは反対の立場をとる喜納氏がどうして民主党の比例代表リストに載せてもらえるのかも不思議と言えば不思議。彼、票集めるからなー。


選挙区から立候補する3人の中に唯一現職の島尻安伊子(自民)がいる。
彼女は選挙公約に普天間の移設先は「県外・国外」を掲げている。しかし自民党のマニフェストは「日米共同声明(日米合意)の履行」。こちらもややこしい。なんとしても議席を守りたい自民の中央は、辺野古の名を禁句にして応援に駆けつけるんだろうな。


ところで9月12日(日)には、名護市の市議会議員選挙がある。
「辺野古には、海にも陸にも基地は作らせない」と公言する稲嶺市長をなんとかしたい民主党本部。こちらの選挙には大物をたくさん送り込むのだろうな。

     



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Posted by ミチさん at 17:44│Comments(0)反基地
 
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