2010年06月15日
米兵の邦人妻は?
前回の続きです
日米地位協定で保護されている軍関係者の中には軍属もいる。
軍人や兵士の家族である。
在沖海兵隊に限っても、年間約150人の日本人と結婚しているとみられている。
そんな米軍兵士と結婚した女性たちや、日本人と結婚した兵士からの聞き取り調査をまとめた琉球大学研究員、宮西香穂里さんが15日、琉球大学50周年記念会館で調査結果を発表する。
記事全文は
日米地位協定で保護されている軍関係者の中には軍属もいる。
軍人や兵士の家族である。
在沖海兵隊に限っても、年間約150人の日本人と結婚しているとみられている。
そんな米軍兵士と結婚した女性たちや、日本人と結婚した兵士からの聞き取り調査をまとめた琉球大学研究員、宮西香穂里さんが15日、琉球大学50周年記念会館で調査結果を発表する。
(沖縄タイムス6/13)
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米軍基地が集中する沖縄で戦後から続く米兵との国際結婚。「基地はない方がいい」と思いながら、イラクやアフガニスタンに派兵される夫を気遣う「矛盾」、文化の違いや基地内外で受ける偏見からの苦しみ―。「基地賛成派」と一方的に見られがちな彼女たちの複雑な心の葛藤(かっとう)が、琉球大学国際沖縄研究所客員研究員、宮西香穂里さん(32)=文化人類学=の調査で浮かび上がった。(知念清張)
広島出身の宮西さんにとって米軍基地は遠い存在だった。研究のきっかけは、2001年の「9・11テロ」。知人の婚約者である横須賀基地の兵士が中東に召集され、彼女の人生が大きく変化したことを知った。
在沖海兵隊だけで、年間約150人の日本人と結婚しているとみられている。「結婚から派生する問題は、沖縄の深刻な社会問題の一つ」と調査を始めた。
05年10月から08年12月まで海兵隊の許可を得て、米軍兵士と結婚した50人(県出身35人、本土出身15人)の妻、日本人女性(県出身20人、本土出身2人)と結婚した兵士22人らから聞き取り調査を行った。
「多くの雇用がある」。経済的な理由や基地従業員の待遇の良さなどから米軍基地を擁護する妻もいる一方、基地反対運動に参加する妻もいる。50代の妻は普天間飛行場の包囲にも参加した。だが、「夫が働く嘉手納基地包囲だけは行けなかった」。
沖国大ヘリ墜落事故の時「しょうがない」と話した夫に「自分の子どもが通う学校に落ちてもそう言うのか」と口論した30代の妻。
米兵との結婚を近所の人に知られると親に迷惑がかかると、Yナンバーの車を使わない妻もいる。
基地内のレストランで働く20代の妻は多くの日本人客がいるのを見た米国人客から「ここは米国の領土。米国の基地なんだから日本人が使うのはおかしい」と抗議された。「日本人の妻もたくさんいる。基地の中に日本人がいるのがおかしいと言うなら基地の外に米国人がいるのもおかしい。出たことがないのか」と言い返した。基地内でも、日本人妻を見る否定的な視線を感じることもある。
「沖縄は痛めつけられている」。1995年の米兵による暴行事件を「米国人であることをあれほど嫌だと思ったことはなかった」。沖縄出身の妻と結婚した影響で、反基地運動に理解を示す夫(30代後半)もいる。
世界を移動する夫と別居し、友人や同級生、家族関係が強い沖縄に子どもととどまる事を願う妻も多い。
宮西さんの研究は、15日午後6時から琉球大学50周年記念会館で発表される。
Posted by ミチさん at 20:23│Comments(0)
│反基地