2013年03月30日

“オール沖縄” 分断もくろむ政府

 
基地問題などで県民が政府の方針や姿勢に抗議したり、異を唱えると東京の永田町、霞が関辺りで「沖縄を甘やかすな」という声が出てくる。表立って言う政治家や官僚は少なく、多くはオフレコの懇談で「本音」として語られる。共通するのは「政府は沖縄に多額の予算を投じ、優遇措置も講じた。沖縄が反対だけ言うのはおかしい」という考えだ。

 自民党の小池百合子元防衛相は、沖縄の議員らが米軍普天間飛行場の移設に対する思いを訴えたことを受け、こう発言したという。「沖縄の先生方が闘っているのは沖縄のメディア(だ)」 ざっくり解釈すると、こういうことだろうか。普天間の辺野古移設を決めた自民党の議員が、県内移設に反対するはずがない。むしろ、県内移設反対の論調をつくるメディアと闘っている。

 小池氏の認識不足にはあきれるばかりだが、気になるのは呼応するかのような自民党の国会議員や県議の発言だ。西銘恒三郎氏(沖縄4区)は、辺野古移設回帰の可能性について言及。県議・具志孝助氏は県外移設が現実的で早いとする仲井真弘多知事の主張を「時代錯誤」とした。

 これから「沖縄を甘やかすな」の圧力が強まることは容易に予測できる。安倍政権はそこで生じる「ブレ」を注視していると思う。沖縄の民意が割れる時を待っているからだ。(平良武)(沖縄タイムス3/29、大弦小弦より)



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(沖縄タイムス2/26)



4.28式典:欠席表明は野党議員5人のみ

沖縄選出の国会議員、日本人の二人(島尻安伊子、宮崎政久)は速攻「出席!」を宣言。
沖縄人は西銘恒三郎だけが「出席」を表明。非自民の照屋寛徳、赤嶺政賢、玉城デニー、山内徳信、糸数慶子はきっちり「欠席」を突きつけて、国場幸之助、比嘉奈津美は考え中。

“オール沖縄” 分断もくろむ政府 
(沖縄タイムス3/26、記事原文はこちら



県内32市町村長は4・28政府式典の開催に反対、開催賛成はゼロ(本紙調査)


“オール沖縄” 分断もくろむ政府 
(琉球新報3/29、記事原文はこちら



“オール沖縄” 分断もくろむ政府
(沖縄タイムス3/29)



琉球朝日放送のニュース映像(動画)
2013.03.29 「主権回復の日」式典 県議会 抗議決議一本化ならず



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Posted by ミチさん at 01:25│Comments(1)辺野古新基地建設
この記事へのコメント
お世話になります。

小池百合子元防衛相発言の解釈は、ほぼその通りです。
Posted by おさんぽかい 伊禮より at 2013年03月30日 12:06
 
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