2012年11月30日

埋め立て許すな 30日に名護でアセス講演会

埋め立て許すな 30日に名護でアセス講演会 
(琉球新報11/27)



沖縄タイムス11/25社説 [埋め立て申請先送り] 「辺野古の呪縛」を解け
下

[埋め立て申請先送り] 「辺野古の呪縛」を解け

 政府は米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設をめぐり、仲井真弘多知事への公有水面埋め立て申請を衆院選後に先送りする方針を固めた。

 「先送り」によって普天間問題の展望が開けるわけではない。政府はただ、「時間稼ぎ」をしているにすぎない。

 埋め立てを申請し、知事に拒否されれば、その瞬間から辺野古移設計画の破綻の現実と向き合わざるを得なくなる。破綻を避けるには、法的手段によって知事の権限を奪い、埋め立てを強行するしか手だてはない。これは沖縄との致命的な亀裂を生むリスクをはらむ。

 政権にとって埋め立て申請は「地雷」を踏むようなものだ。それを回避するため、政府は申請のタイミングをずるずると引き延ばしてきた。この間、政府は辺野古以外の案を主体的に模索する努力を完全に放棄している。政治の怠慢としかいいようがない。

 辺野古移設に固執する限り埋め立て申請の地雷を踏むのはどの政権か、ということになる。その点、「先送り」は現政権にも好都合なのではないか。外務・防衛官僚は自民党の政権復帰を見越し、衆院選後の申請方針を後押しした可能性もある。身内の自民党政権から申請されれば、仲井真知事もむげにはできない。知事への圧力は、自民政権下の方が強く働く、との思惑があってもおかしくはない。

 とはいえ、オスプレイ強行配備や相次ぐ米軍犯罪で県民の怒りは沸点に達している。県内世論を踏まえれば到底、知事から埋め立て同意が得られる見込みはない。

   ■     ■

 普天間問題の袋小路から抜け出すには、「県外移設」を模索し、頓挫した鳩山政権の「失敗の本質」をとことん検証する必要がある。安全保障政策をめぐる官僚や大手メディアの過度な対米追従姿勢、さらには沖縄に対する構造的差別が問われなければならない。が、マスコミはそこには触れず、中央政界は「鳩山由紀夫氏の轍(てつ)を踏まない」ことが教訓になっている。

 こうした傾向について、神戸女学院大の内田樹名誉教授が本紙のインタビューで「本当は構造的な問題なんだけれど、それを掘り起こすと日本人全体がこの問題の当事者になって真剣に考えなければならなくなってしまう。だから鳩山個人が悪いという話にまとめて、この話はもう終わりだ、もう蒸し返すな、ということになっている」と解説している。鳩山氏を政界引退に追い込んだ日本社会の病理は深刻と言わざるを得ない。

   ■     ■

 各政党の公約や全国メディアの選挙報道を見る限り、もはや「沖縄の基地問題」は主要な争点から外れた感すらある。今、懸念されるのは沖縄との関係悪化を覚悟で、次期政権が辺野古移設をごり押しする可能性だ。

 普天間問題で政府と地元の波長が合わなくなったのは小泉政権下、当時の守屋武昌防衛事務次官が強硬姿勢を貫いたことに起因している。普天間返還を発表した当時、橋本龍太郎首相は移設作業を「地元の頭越しには進めない」と明言した。最低限守るべき基本原則だろう。
(琉球新報11/25社説、記事原文はこちら



12/7追記

埋め立て許すな 30日に名護でアセス講演会 
(沖縄タイムス12/1、記事原文はこちら



埋め立て許すな 30日に名護でアセス講演会 
(琉球新報12/5、記事原文はこちら)



12/10追記
埋め立て承認申請を知事が認めなかったとしても・・・


埋め立て許すな 30日に名護でアセス講演会 
(沖縄タイムス12/8、記事原文はこちら



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Posted by ミチさん at 01:59│Comments(2)辺野古新基地建設
この記事へのコメント
結局独立しか道は残されていない。しかし、提唱者が学者では庶民生活を反映していない。だから個々の琉球庶民の人々の独立したいという理由が漠然となってしまい様々な妨害が入る。
参考までに、私の場合はこういう理由で琉球独立を目指している。
http://jyuurokkujyou.seesaa.net/article/300839517.html?1354246221
Posted by 本村安彦 at 2012年11月30日 17:29
これは日本列島の日本人が沖縄に基地を存続させている第一番目の理由です。

ブログ『反戦塾』から抜粋:
2010年3月19日 (金)



密約と欺瞞、どっちが悪い




 言行不一致どころか完全に詐欺である。鳩山内閣の内政はともかく、外交である。友愛、架け橋、東アジア共同体、東北アジア非核兵器地帯宣言、普天間基地県外移転、安保見直しその他もろもろ。なにひとつ実現しそうにない。長い目で見なければならないものも多いが、現実にはその逆を行っているではないか。


 岡田克也外相は18日夜、フランスのクシュネル外相と東京・麻布台の外務省飯倉公館で会談した。イランの核拡散問題について、岡田氏は「4月から日本は国連安保理議長国として重要な役割を果たす。安保理で(制裁を)決めれば実施をちゅうちょしない」と述べ、イランへの新たな国連制裁を主張する米仏などに理解を示した。(毎日新聞3/19)

 安保理議長国としての任務を言ったものだろうが、そこには「対立のかけはしになる」という雰囲気は全くうかがえない。先月、「イランで得点を」というエントリーをかかげ、イランで仕事をされている「ていわ」さんからも、欧米追随一本槍の日本外交を憂慮するコメントをいただいた。

 今回はこの事ではない。「政治とカネ」キャンペーンに同調することもなく、問題先送りや発言のブレ、閣内不一致もあえて善意に解釈してきた。鳩山・岡田外交に期待していただけに、ここへ来て信頼は急速に消え去lりつつある。

 前回は、普天間基地県内移転を持ち出す欺瞞性を言った。続けて核持ち込み密約の処理を問題にする。

 3月3日付のエントリー「朝鮮出動密約は破棄せよ」を掲載したのは、まだ密約調査が正式発表されていない時期である。その中で、調査の結果を受けての処理を次の3つのいずれかに確定するよう主張した。


 結論は3つ。密約を破棄するか、過去のことだからといって時効のように効力なしにするか、まだ必要性があるとして改めて公開の上協定しなおすかである。「改めて密約」というのは、国民を愚弄するものでこれはないだろう。しかし、外交交渉に密約100%なしが非現実的であれば、せめてアメリカ並に時限を設けた公開制度を確立することだ。いずれにしても、あとの処置をうやむやにすることは許されない。

 ところが、外務省の有識者委員会が核持ち込みなどの密約が「あった」と認定したのに対して、岡田外相は記者会見で有識者委の結論を「外務省の公式見解としない」と言い張っている。その一方で「非核3原則は堅持」である。調査の結論には同意しているのに、さっぱり意味がわからない。

 上の3つのうちもっとも近いのが、国民を愚弄する「改めて密約」であるが、それもせずに「前の密約は有効・存続」といっているのと同じで、何のために調査をしたのかわからず、うやむやにするのと同じ最悪の結論だ。外務官僚に押しきられたと見られる最も官僚的な口調といえよう。

 せめて、「前の密約は廃棄する。核持ち込みの疑念があるときは、改めて日本から事前協議を申し入れる。ただし協議の内容・結果は直ちに公表しないことがある」ぐらいのことはどうして言えないのか。官僚の壁にさえぎられ、アメリカの無形の圧力の前で口を閉ざす、こんなことは、自民党内閣でも吉田、岸両首相の頃はなかったことだ。

 なお、軍艦や飛行機に積む中・短距離戦術核弾頭が、大陸間弾頭ミサイル(ICBM)の出現で意味をなさなくなり、米ソの間で核軍縮の一環としてすでに搭載されていないことや、アメリカが核弾頭の保管や移動を公表しない建前をとっていることなどについて、いろいろの解説があるのでここでは省略した。

 ただ思うのは、「密約はない」と言い続けてきた自民党のほうがまだわかりやすく、岡田外相は何をいっているのかわからない。どうかすると「政権交替」しても何も変わらない、それどころか、さんざん思わせぶりのことを言っておいてだまされたという、後味の悪い印象が残るだけではないか。

コメント



日本への核持込み疑惑ですが、
誰が見ても『ある』にもかかわらず頑として事実を認めず『無い』と言い続けた歴代自民党政権は、鉄面皮で恥知らずな無責任体質なのですが、
それなら現在の民主党新政権のように、あるものを『ある』と認めたところだけは以前よりは良いが、『あるものはある』として全く反省しない(悪い事を改めようとしない)のはもっと悪いような気もしますね。
たしかに日本政府の言うとおりに90年代以降はアメリカの全ての水上艦船から戦術核兵器は撤去されたのですがロスアンゼルス級原潜にはトマホークが配備されたままで、拡大抑止(核の傘)の為に継続してくれるように前麻生政権がアメリカに申し入れていた事が米議会の報告書にも記録されているのです。
浮気の証拠を突きつけられても『絶対無い』と白を切り通す今までの無責任亭主(自民党)。
浮気の現場を押さえられて『事実だから仕方が無い』開き直る亭主(今の民主党)。
どちらの方が悪いのでしょうか。?
岡田外相のもしもの時の核再配備のニクソンと佐藤両首脳による密約を、代々外務省が機密文章を申し送りしていないので『密約で無い』とした件で、『これこそ密約だと思う』と感想を述べていたが、確かに正論ではあるでしょう。
主権者の国民に隠して官僚が代々申し送りしていたのは、関係官庁の『極秘事項』には当てはまるが、真の国家間の密約とはならない。
ニクソンと佐藤の二人だけが署名してホワイトハウスと首相官邸に極秘に隠していた『核再配備』こそ本当の密約と言えるでしょう。

投稿: 逝きし世の面影 | 2010年3月20日 (土) 15時08分



逝きし世の面影 さま
原潜のことなども書こうと思いましたが、脳のガラクタ箱のなかに未整理のままで引き出せず、ごまかしました。
いつもの事ながら慧眼恐れ入ります。
民主党の現在、やはり、官僚を使いこなし先導する力量がなかったことを暴露したということでしょうか。

投稿: ましま | 2010年3月20日 (土) 15時41分」
 以上、ここまで抜粋

、、、、-しかしそれでは現地沖縄の陸上で暮らすわれら130万人の住民が許しません。沖縄核密約は明確に「破棄」と、アメリカへ通達すべきです。でないと、辺野古や嘉手納の核貯蔵庫の核弾頭や20インチまで小型化した核砲弾がオスプレイで全国へ運搬されている危険な日常もなくなる。

参考までに「20年、仕事と同時に個人で社会貢献も行いながら六人の子育ても」-という検索「本村安彦」で現れる私のページを付しておきますのでご覧ください。

それと、下記URLは、昨年五月二十四日に浦添警察署我が家へ家宅捜索する五日後にNBC長崎放送で放送された「封印された核」と、その三ヵ月後の同年8月12日に、県女性センターと浦添警察署が妻を脅し、私の娘を拉致誘拐させた翌日の13日土曜日午後五時半からTBS報道特集で放送された私も出演した「沖縄核密約」告発の動画です。
私の画像は元米兵のデレルエレ氏の画像の後半最後にあたる、番組の最後の部分で仕上げとして使っています。また、番組のエンディングでキャスターらが使う「沖縄の建築家」という言葉は私のことを指しています。
↓検索(在日米軍の核 - 山崎淑子の「生き抜く」ジャーナル!)<... NBC長崎放送 報道局-関口達夫さん渾身のアメリカ取材レポート=TBS報道特集:『今タブーを破る!>  

その解決方法は「琉球独立」しかないが、しかし、提唱者が学者で庶民生活を反映していない。だから個々の琉球庶民の人々の独立したいという理由が漠然となってしまい様々な妨害が入る。
参考までに、私の場合はこういう理由で琉球独立を目指している。本村
Posted by 本村安彦 at 2013年01月06日 15:27
 
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