2012年10月23日

沖縄県議会の米軍への抗議決議 復帰40年間で100件目

沖縄県議会の米軍への抗議決議 復帰40年間で100件目 
(沖縄タイムス10/22、記事原文はこちら



琉球朝日放送のニュース映像(動画)
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2012.10.22 県議会も抗議 決議と意見書 全会一致で可決
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沖縄県議会の米軍への抗議決議 復帰40年間で100件目 
(琉球新報10/22、記事原文はこちら



沖縄県議会の米軍への抗議決議 復帰40年間で100件目 
(沖縄タイムス10/22)




沖縄県議会の米軍への抗議決議 復帰40年間で100件目 
(琉球新報10/22)



沖縄県議会の米軍への抗議決議 復帰40年間で100件目 
(琉球新報10/22)


琉球新報10/19金口木舌より

 静かな語り口だが、少女の言葉は決意に満ちていた。「軍隊のない、悲劇のない平和な島を返してください」。米兵による少女乱暴事件に抗議して1995年10月21日に開かれた県民大会

▼当時1歳の娘を抱えた記者は、会場に居合わせた母親たちと涙しながら壇上を見詰めた。子どもの世代には悲しい思いをさせまいと誓った。あれから17年。やりきれない

▼2米兵による集団女性暴行致傷事件が起きた。女性の知人がすぐに警察に通報し、容疑者のスピード逮捕に結び付いた。米兵は数時間後、グアムに移動する予定だった。間一髪、海外逃亡が食い止められたが、もやもやは晴れない

▼米兵が宿泊ホテルに戻らず基地内に逃げていたら、日米地位協定の壁に阻まれ県警は身柄確保に難渋しただろう。95年の事件では身柄引き渡し問題でもめたのに、協定の変わらぬ現実が情けない

▼作家の吉永みち子さんが過日、全国の報道関係者を前に指摘した。「在京紙は沖縄で悲惨な事件事故が起きたら大きく報道するが、問題が地位協定や日米安保など政治マターになると思考停止する」と

▼仲井真弘多知事が事件を「正気の沙汰ではない」と批判したが、それは「治外法権」を許す地位協定にも向けられている。報道機関としてこれにどう切り込むか。政府と同調して新聞まで思考停止となってはなるまい。自戒を込めて。
(琉球新報10/19、記事原文はこちら


沖縄タイムス10/20大弦小弦より

「微妙な時期にやっかいな事件が起きたね」。東京で、知り合いの記者に声をかけられた。オスプレイ配備の抗議が収まらない中で、米兵2人が逮捕された集団強姦致傷事件が話題になった

▼事件への憤りより、日米安保体制への悪影響を懸念していた。「基地ある限り、事件はなくならない」と反論したが、話がかみ合うことはなかった

▼オスプレイ配備問題では「沖縄には悪いけど、尖閣諸島問題もあり、仕方ない」という意見は何度も聞かされた。オール沖縄が反対する中、単なる温度差を通り越し、認識の断絶さえ痛感した

▼永田町の焦点は衆院解散の時期。民主、自民、公明の党首会談が19日に決裂、政局はさらに混乱する見込みだ。政治が機能不全に陥り、沖縄の問題にまともに向き合う状況にはない

▼ジャーナリストの森口豁さん(74)は「大きな問題が起きれば、報道するが、続かない。犠牲者を待っているようだ」と本土側の報道の問題点を指摘した。基地の過重負担という根本的な原因を解決しなければ、沖縄が犠牲になる構図は変わらない

▼作家の井上ひさしさんは平和という言葉を日常に言い換え、「日常を守れ」と訴えたという。願いはささやかで自然なものだ。県民が求めているのは安心して暮らせる日常だ。その我慢も限界に達している。 (与那原良彦)
(沖縄タイムス10/20、記事原文はこちら



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