2012年07月19日

「米に拒否できぬ」 ついにテレビで言ってしまった首相

ついに本音が
思わず本音が
いずれにしても これは つぶやき なんてものではない

テレビの向こうにいる何千万もの日本国民を意識して
確信的に 開き直ったのだ 
「米国が相手なんだぞ できないことはできないんだ」と

でも そのメッセージが仮に国内向けであったとしても
海外メディアは 一斉に
「主権国家を返上した宰相のひとこと」と報じたに違いない

いつも国益を叫ぶ政治家たちの元締が 
これほど国益を損なうことをしても 
その地位が揺るがないってどういうこと
これはもう 政治の劣化 なんて言葉では追いつかない


拒否できぬ首相はいらない


最初はそう思っていたんだけど
よ~く考えてみると
沖縄の 開けてはならないパンドラの箱を開けてくれるのは野田さんではないかという気がしてきた

野田さん 沖縄県民をもっと怒らしてください



「米に拒否できぬ」 ついにテレビで言ってしまった首相

左が沖縄タイムス7/17、右が琉球新報7/17
共同通信の配信だから記事の内容は同じだけれど
見出しのつけ方ひとつでこうも変わる
そんな見本のような記事でした


沖縄タイムス7/18社説 [オスプレイ容認] 首相まで米国追従とは
下

[オスプレイ容認] 首相まで米国追従とは

 垂直離着陸輸送機MV22オスプレイの米軍普天間飛行場配備をめぐり、驚くべき発言が飛び出した。

 野田佳彦首相が16日、民放のテレビ番組で「配備自体は米政府の方針で、どうしろ、こうしろという話ではない」と述べた。つまり日本政府としては配備に口を差し挟むものではなく、ましてや拒否などできないとの認識だ。

 いったい日本は主権国家なのか、この国のトップはどこを向いて政治・行政をしているのか、そもそも政治や外交はあるのか。米追従の姿勢まる出しに、情けない思いをした県民も多いことだろう。

 首相の「どうしろ…」発言は、日本政府としても独自に安全性を再確認すると強調せんがために言ったようだ。

 では、オスプレイの安全性を確認するノウハウが日本政府にあるのか。国交省や第三者の専門的な知見も入れるというが、設計・開発、試験に携わったわけでもなく、米軍の機密情報満載の新型機を、どうやってチェックし「安全だ」と判定するのか、素人目にも疑わしい。

 安全性の大きな要素には、エンジンが止まった時に滑空して不時着するオートローテーション機能がある。その機能を使った滑空距離は重要なポイントだが、防衛省は「米側からデータの提供を受けておらず把握していない」というから驚く。根拠となるデータが示せないのだ。

 こんなレベルだから、いくら「安全だ」と言っても信用するわけにはいかない。せいぜい、米軍発表の日本語訳になるのではないか。

 開発段階から危険性が指摘されてきたオスプレイは、米国内でもなお物議をかもしている。

 2010年にアフガニスタンで発生した墜落事故の調査委員長を務めた空軍准将(当時)は、最大要因とみていたエンジントラブルへの改善措置がいまだに講じられず、同様の事故が再発する可能性があるとの見解を示した。

 さらに事故原因の確定をめぐっては、操縦士のミスとするよう空軍上層部から圧力がかかったという。世界的な展開を狙う米軍当局としては、オスプレイそのものに欠陥があっては困るのだ。

 元准将は、先月あったフロリダ州での墜落事故について、ダウンウォッシュ(下方に吹き付ける風)の可能性を指摘した。編隊飛行に墜落の危険が付きまとう。市街地上空を編隊で飛ぶ普天間飛行場への配備は、政府自ら住民を危険にさらすようなものだ。

 日米関係を振り返ると、在日米軍の重要事項に関する事前協議は一度も履行されず、核持ち込みなどをめぐっては密約にまみれていた。

 ただし、今回のオスプレイ配備については他府県での低空飛行訓練も明らかになり、沖縄だけに封じ込められる問題ではなくなった。

 福田良彦岩国市長は「自治体の立場をしっかり受け止めて米政府と交渉してほしい」と注文をつける。

 安全保障は、いったい誰を守るためにあるのか、野田首相をはじめ日本政府は政治の原点を忘れてはならない。

(沖縄タイムス7/18社説、記事原文はこちら


琉球新報7/18社説 首相追認発言 無責任配備は言語道断だ
下

首相追認発言 無責任配備は言語道断だ

 この人たちに果たして国民の生命、財産を守るという気持ちがあるのだろうか。

 垂直離着陸輸送機MV22オスプレイの普天間飛行場への配備について、野田佳彦首相は「米政府の方針で、どうしろ、こうしろという話ではない」と述べ、日本政府としての判断をせず、米側の意向を追認する姿勢を示した。日本には国家主権など存在せず、米国の言いなりになる従属国家だと言うのだろうか。

 また森本敏防衛相は17日の閣議後会見でエンジン停止時に回転翼の空気抵抗で安全に着陸する機能の自動回転(オートローテーション)について、オスプレイの同機能に関する正確な情報を持っていないことを認めた。

 米国防総省の元主任分析官が同機の自動回転機能について「欠如している」と指摘し、同機開発の航空機会社も解説書で「自動回転機能に頼らない」と記している。

 それなのに防衛省の解説書では同機の自動回転機能を絵入りで紹介している。正確な情報も持たないのに、何を根拠にこうした説明をしているのか。安全を強調するだけの虚偽記載としか言いようがない。都合の悪い事実を隠して国民を欺くことは断じて許されない。

 その欠陥機を米国で搭載した貨物船が現在、試験飛行をする山口県岩国市に向けて洋上航行を続けている。岩国市でも反対の声が上がり始めた。16日の市民集会には約千人の住民が集まり、搬入阻止と配備反対を強く訴えている。当然の要求だろう。

 岩国市だけでなく、同機が低空飛行訓練を予定している全国各地でも反対の声が出ている。国民が示す不安を受け止めないまま、まるで人ごとのように対米追従を重ねる首相や防衛相の姿勢とのギャップはあまりに大きい。

 普天間飛行場に隣接する普天間第二小学校で練習を重ねる少年野球チーム「少年翼」の児童は取材にこう語った。「米軍の飛行機の音をよく知っているので、いつもと違う音がすればすぐ気付く。危ない時は頑張って逃げれば助かると思う」と。

 首相に問いたい。あなたはこの児童の言葉をどう受け止めるのか。消費増税の時に見せた政治生命を懸けて、なぜ米側に配備断念を求めることをしないのか。それとも日米同盟の重要性に比べれば、沖縄の犠牲など大した問題ではないと考えているのか。
(琉球新報7/18社説、記事原文はこちら



7/25追記

「米に拒否できぬ」 ついにテレビで言ってしまった首相 
(沖縄タイムス7/25)



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Posted by ミチさん at 00:27│Comments(0)大丈夫か この国
 
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