2011年06月12日

沖縄でまた 仕組まれた住民同士討ち 国頭村安波地区

 沖縄三線を志した者ならだれもが知っている「安波節(あはぶし)」という有名な曲。
 その「安波節」は、もともと沖縄本島の北部、”安波”という集落で祭りの時にうたわれていた唄です。安波集落は、沖縄本島でも特に自然の豊かな山原(やんばる)地域にあり、つい最近まで茅葺きの家が残っていました(残念ながら今はもうありません)。沖縄というとすぐ赤い瓦を白いしっくいで固めた独特の屋根を思い浮かべますが、昔は瓦は高価なものでしたから、大部分の民家が実は茅葺きだったはず。だから安波集落の風景は、沖縄の昔ながらの農村風景だと言うことができます。

 そんな静かだった村がひと月ほど前から騒がしくなり、いまや普天間飛行場をどうするかを心配している人たちの耳目を集めている。仕掛けたのは下地幹郎という沖縄で一番嫌われている現職の国会議員(ハッキリ言おう。国民新党の現幹事長)。大宜味村の前村長や県会議員に根回しし、彼らが土地を提供する地元の有力者をどんどん囲い込む。そしてついに区民総会で可決してしまった。

 考えてみてほしい。原発同様、軍事基地の影響がその土地を提供している者だけに限られるものであるかどうか。
もちろん当事者の意思は最大限尊重しなければならない。しかしその現実的影響(建設のための生態系破壊や訓練の危険性や騒音など)はけっして狭いその地にとどまるものでない。そういう影響下にある人たちの意思はどうなるのか。

 国頭村の村長も村議会も誘致には反対の立場をとっている。そればかりではない、県民や市町村長の大半は県内ではもうこれ以上引き受けるわけにはいかないと考えている。

 安波地区はこれまでにも何度も厳しい状況を区民が一枚岩になることで乗り越えてきた歴史がある。

 口先のうまい連中にいつまでも丸め込まれるようなそんなウチナンチュでないはずだ。


沖縄でまた 仕組まれた住民同士討ち 国頭村安波地区 
(琉球新報6/11、記事原文はコチラ



沖縄でまた 仕組まれた住民同士討ち 国頭村安波地区 
(琉球新報6/11)



沖縄でまた 仕組まれた住民同士討ち 国頭村安波地区沖縄でまた 仕組まれた住民同士討ち 国頭村安波地区 
(沖縄タイムス6/11、記事原文はコチラ



沖縄でまた 仕組まれた住民同士討ち 国頭村安波地区 
(沖縄タイムス6/11、記事原文はコチラ
 


沖縄でまた 仕組まれた住民同士討ち 国頭村安波地区 
(沖縄タイムス6/11)



沖縄でまた 仕組まれた住民同士討ち 国頭村安波地区 
(琉球新報6/11)






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この記事へのコメント
安波での出来事に心が痛みます。住民同士の対立を持ち込んだ下地議員に怒りを、それに乗っかった人々には憐みの情を禁じ得ません。

 それにしても日本に民主主義が根付いていないと思わざるをえません。
Posted by 竹野昇 at 2011年06月12日 11:51
>竹野昇さん

辺野古で、高江で、上関で
日本のいろんなところで
誘致をめぐって住民の間に対立を持ち込む基地と原発

そこに政治力が介在するとき、それは利権構造を生みます。

いままたやんばるで 

だまされない 賢い市民にならなければ 国と闘えません
Posted by ミチさんミチさん at 2011年06月12日 16:45
 
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