2013年03月19日

安倍「4・28」 本質は改憲

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 安倍内閣は戦後6年間続いた連合国軍による占領時代(日本の主権がなかった時代)に終止符をうったサンフランシスコ講和条約(戦争終結のための平和条約を52か国と結ぶ。未参加の中国、ソ連=現ロシアとは未だ平和条約が結ばれていない)発効から61年(なんとも半端な周年)を迎える4月28日に「独立=主権回復・国際社会復帰を記念する式典」を政府主催・天皇臨席で開催することを決定した(TPPじゃないけど国会で覆ることはないだろう)。
 実はこの日は沖縄から見るととんでもない日なのだ(沖縄だけでない。奄美も、小笠原も、北方4島も。そこには日本人が生活していたのだ)。日本本土の独立と引き換えに、これらの島々に住んでいた日本人たちは切り捨てられた、彼らにとって「屈辱の日」なのだ。小さな島の10万人余の民間人が日本の国策の犠牲になったその6年後に、今度は「あんたのことなんか知らないわ」と捨てられ、ついでに日本各地にあった米軍基地をも引き取らされてしまったのだ。実はこの平和条約より米国が必要としていた日米地位協定(日米安保条約)がなんと同じ4月28日に別の場所でこっそり締結されていたのだ。
 そんな私たちにとって許しがたい4月28日を、反省するでなく、後悔するでなく、「独立を認識する節目の日」として国民みんなで祝おうというのだ。賢明な有権者はどうして“いま”そんなことを政権与党(政府)が言い出したのか、じっくり考えてほしい。


安倍「4・28」 本質は改憲安倍「4・28」 本質は改憲  
(沖縄タイムス3/18)



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