2014年04月09日

自民「改憲環境」整う 国民投票法改正案 与野党7党で提出

「赤紙の 覚悟はあるか 有事法」

 「赤紙の 覚悟はあるか 有事法」の文字に背筋が伸びた。沖縄市役所で開かれた書道展でのこと。詰問交じりの叱声(しっせい)を聞いた気がする。書の主は3月に83歳で亡くなった新垣善春さん

 社民党県連の元委員長というより社会党の闘士という呼称が似合う。護憲反安保県民会議や平和運動センターの議長を歴任した。その目指す方向とは真逆に国の政治が動く中での訃報だった

 たばこを吸う姿が印象に残る。県議会会派室の隅で紫煙をくゆらせ、碁を打った。年若の記者にとって、老練の政治家は手ごわい相手。質問をぶつけても、笑みを浮かべて「さあねえ」。煙幕を張られ、記者は頭を抱えた

 新垣委員長率いる社会党県本部が党中央と関係を絶ったことがある。「基地との共存、共生」を県民に求めた宝珠山昇防衛施設庁長官の罷免を迫ったことがきっかけだった。1994年9月、社会党は連立与党の一翼を担っていた

 新垣さんは「県民の命に関わる重要問題」と捉え、党中央との決別を覚悟した。県民意思を体し、国政と対峙(たいじ)する地方政党の存在意義と政治家の矜持(きょうじ)を見た。普天間問題で沖縄の為政者が演じた転倒劇を見た今こそ、しかと記憶にとどめておこう

 「有事法」を「改憲」や「集団的自衛権」に置き換えて考えたい。国の形を変えようと急(せ)く政治家に「覚悟」はあるか

 けむに巻くでは済まされぬ。
(琉球新報4/9、金口木舌、記事原文はこちら


大江さん「平和主義の精神壊す」 集団的自衛権で集会 (琉球新報4/9)


タイトルに書いた「国民投票法改正案」を衆院に提出した与野党7党。その議席を合わせると9割を超えるそうだ
つまり国会では圧倒的多数が自民の進める「改憲環境(9条切り崩し)」づくりに加担していることになる。
自称野党でこれに組している方々、後でほえずらかくことがわかりませんか

自民党の村上誠一郎元行政改革担当相は8日発売の月刊誌「世界」のインタビューで、憲法解釈を変更し集団的自衛権の行使容認を目指す安倍晋三首相の政治姿勢を批判した。ナチス政権が全権委任法によりワイマール憲法を形骸化させた歴史を引き合いに「ナチスの愚を繰り返す危険性がある」と指摘した。 解釈変更した上で自衛隊法などを改正するとの安倍政権の方針に関し「下位の法律によって上位の憲法の解釈を変えるのは絶対にやってはいけない『禁じ手』だ」と非難し、違憲訴訟が続発すると警告した。 同時に「政治家が守らなければいけない三権分立や立憲主義の基本を無視し、壊す危険性がある」と非難した。
 村上氏は憲法解釈変更を巡り慎重論の少ない自民党の議論について「(批判が)異端として扱われるようになれば、もはやファシズムの危機だ」と強調した。

4/10追記

・≪社説国民投票法改正 平和憲法の効用学びたい (琉球新報4/10)

「ナチスと同じ愚」村上元行革相、首相を批判 (琉球新報4/10)








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この記事へのコメント
4/10追記しました
Posted by ミチさんミチさん at 2014年04月10日 20:38
 
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