2011年01月05日

『日本の現場 地方紙で読む』

その「通販生活」に、『本のページ・通販生活おすすめ本』というコーナーがあり、毎回数冊、読み応えのある、視野を広げてくれそうな本を紹介してくれている。

今回の春号では、そのコーナーの「著者インタビュー・ココを読んでほしい!」という欄に、
高田昌幸+清水真編 『日本の現場 ―地元紙で読む』という本に関し、次の文章が載っていたので、その一部を紹介します。


地べたからの報道が「日本の今」を伝える

高田昌幸(北海道新聞記者) 

 「政府は」「総理は」「財務省は」―、そんな主語で始まる“東京発”の記事だけがニュースではない。日本全国にはいたるところに、「現場」がある。

 600ページを超える本書には、09年末までの約1年間、日本全国の地方紙30紙に掲載された連載記事や単発記事、全45編が収録されています。

 扱われるテーマは、高齢化社会、医療問題、地域崩壊、平和と基地、公共事業、企業社会の歪みなどさまざま。どのルポ記事も、それだけで1冊の本が作れるような内容のものばかりです。

 「これまでの日本の新聞のあり方、情報発信のあり方は、常に東京一極集中でした。同時に、地域に一番詳しいはずの地方紙の情報が全国に流通することはありませんでした。そのため読者の多くは、全国紙や通信社が東京経由で発信する情報だけが『他地域の姿の全て』であるかのような錯覚に陥っていた。そこを突き破りたかったんです」

 編者の一人である高田昌幸さんは本書の狙いをそう語る。「異動がある全国紙の支局の記者と違い、地方紙の記者はその地域から逃げられない。日々、地べたに這いつくばるようにして現場を歩き、そこで何が起きているのかを報じています。彼らが書いた記事を読んでいくと、一見、各地域に固有の出来事だと思われがちな問題が、実は日本社会全体に問題の根を広げていることがわかるんです」(後略)本誌p225より



『日本の現場 地方紙で読む』 (旬報社、 2500円)



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Posted by ミチさん at 23:47│Comments(1)書籍
この記事へのコメント
22日(土)の件ですが、12時頃待ち合わせ、ランチをご一緒出来ませんか?
待ち合わせ場所等、色々なやり取りはメール等でさせて頂きたいので、私のブログのコメント欄に、連絡先を頂けると助かります。
ブログのコメント欄は非表示にさせて頂いていますので、表示されることは御座いません。
よろしくお願いします。
お会い出来ること、楽しみにしています。
Posted by 広島ピアノ at 2011年01月06日 12:50
 
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