「沖縄の枯れ葉剤」になぜ県は後ろ向きなのか?

ミチさん

2012年06月02日 19:21

県だけでない。
日本政府もいつものように「米国はそういう事実(記録)はない」と言っているのだから問題ないでしょう、と
突っ込んで食い下がる気配なし。
だからといって独自に調査をするかといえばそれもなし。

住民の健康被害を真っ先に考えるべき役所がこの体たらく
1944年の時点の真っ新な沖縄の大地と海を沖縄の人たちに戻すのが、
国策で行った沖縄戦の県民に対する落とし前であり、
国策で行った戦後の基地政策の事後処理の仕方だろう。
以上は国内事情だ。

それにしてもよくわからないことがある。
ベトナム戦当時、日本以外の米軍基地での枯れ葉剤の存在と、その汚染被害の事実は認めているのに、
沖縄に関してはかたくなに否定し続けている米側の事情とは?
何人もの米軍人たちの証言があるというのに。
誰が考えても将来にわたりだまし続けることなんて不可能だとわかっているのに。
これが首都圏だったらどうなのだろうと、つい言いたくなる。


 
(沖縄タイムス6/2)



   
(沖縄タイムス5/29)



琉球朝日放送のニュース映像(動画)
2012.06.01 枯れ葉剤使用問題 県独自調査に消極的考え


いまさら聞けない「沖縄と枯れ葉剤問題」 (ぜひご覧ください)

「沖縄における米軍の枯葉剤:エージェント・オレンジ」(ジョン・ミッチェル)
http://www.projectdisagree.org/2011/12/japan-focus-id-3601.html



QAB琉球朝日放送 復帰40年報道特別番組「枯れ葉剤を浴びた島~ベトナムと沖縄・元米軍人の証言~」
http://togetter.com/li/304839


2011年8月9日(火)にステーションQ内で放送。
http://youtu.be/W4uIa9r_Ifk




【関連する日記アーカイブ】
2011.11.05 「枯れ葉剤」 と 沖縄


6/16追記

 (琉球新報6/16)



2013.6/11追記

2012年8月7日、米陸軍化学物質庁(CMA)が2003年に作成した報告書に明記されていたことが判明した。
しかし2013年3月8日、米国防総省は一転して、県内に枯れ葉剤が貯蔵された事実を示す文書はないと全面否定した
   http://michisan.ti-da.net/e4123511.html  

文書がないことが「沖縄に枯れ葉剤がなかった」ことの証明にはならない。
都合の悪い文書はいくらでも焼却処分できたのが軍だ。
日本軍も、米軍も
ここでも 「私の存在が証拠です」 

 
(琉球新報6/11、記事原文はこちら

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