「名護の切り崩し」を外から内から目論む政府
一昨日、このブログに「名護市長を素通りする来県閣僚たち 国民世論の圧力狙う 」を書いた。
政府は辺野古移設に反対する現名護市政に真っ向勝負するのではなく、それは巧妙に、したたかにいろんな手を使ってくる。
次に掲げる今朝の沖縄タイムス記事はその一端を伝えている。
「名護には新たな負担かもしれないが、それによって嘉手納以南の基地が返ってくるのだからそこに住む人たちにとっては大いに助かるはず・・・」(
前原誠司外相談) これって「名護だけがだだをこねるからみんな困っているんじゃないの」とオール沖縄にくさびを打ち込みたい本音がみえみえ。
右の防衛セミナーの記事は、先月民主党が策定した「新防衛大綱」の説明全国キャラバンの一発目を渦中の名護市内にある名桜大学で昨日開催したというもの。講演した
広田一防衛大臣政務官(副大臣の下のポスト)が辺野古移設を加速させる考えを示した。参加したのは自公政権時代に辺野古移設(受け入れ)に積極的だった元の市長・比嘉鉄也、前の市長・島袋義和。どちらも市長選で稲嶺進市長と戦った陣営の人たちだ。その息のかかった約300人が集まった。移設に反対する稲嶺進市長は参加しなかった。名護市民の同士討ちをこうしてじわじわ進めていこうという政府方針が透けて見える。
またその下には今週土曜日に日本青年会議所沖縄支部が前原外相を講師に招いて開催するフォーラムへの参加を呼びかける内容の記事。こうした沖縄県民をオルグできる機会を政府はいくらでもつくりたがっている。
一方別のページにはこういう記事も載っていた。
静かな空を一日も早く返してほしい!
そう願っている宜野湾市民は、どこかが普天間飛行場を引き取ってくれればうれしいはず。
なのに「辺野古へはもっていかない。名護は移設反対でがんばってほしい」とエールを送っているのだ。
1/27追記
(沖縄タイムス1/27)
4/1追記
6/10追記
(琉球新報6/10)
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