2013年04月03日

この人に注目(9) 乗松聡子さん

乗松聡子さんって すごい

わたしのいつも思っていること(この拙ブログの発信動機)をぜんぶ書いてくれている

それも 百倍も上手に


この人に注目(9) 乗松聡子さん 
(琉球新報4/2、記事原文はこちら



琉球新報に【南風(はえ)】というコラム欄がある。県内外各界で活躍する執筆者6名が月2回のペースで半年間担当する。年齢もさまざま(若い人が多いかな)で、自分の立ち位置(キャリア、ライフワーク)からの斬新な切り口がとても共感できる。みんな生き生きしてるんだ。2013年の前期担当のみなさんも素晴らしい人ばかりだけど、とりわけ乗松聡子さんは(私の中では)ピカイチだ。


というわけでバンクーバー(カナダ)在住の彼女がほかにどんなことを書いているかを紹介しよう(できたらお友達にも知らせてあげて)


この人に注目(9) 乗松聡子さん 
(琉球新報1/5、記事原文はこちら



この人に注目(9) 乗松聡子さん 
(琉球新報1/19、記事原文はこちら



この人に注目(9) 乗松聡子さん 
(琉球新報2/2、記事原文はこちら



この人に注目(9) 乗松聡子さん 
(琉球新報2/18、記事原文はこちら



この人に注目(9) 乗松聡子さん 
(琉球新報3/4、記事原文はこちら



この人に注目(9) 乗松聡子さん
(琉球新報3/18、記事原文はこちら



読まれていかがでしたか。ぜひ皆さんの感想をお寄せください

乗松さんはいま日本から遠く離れたところで暮らしておられます。高校までは東京です。

接点のなかった沖縄のことを、いまこんなにも強く、深く考えてくれています。

日本を離れているからこそ、日本や日本人の危機的状況が正確に、客観的にわかるのかもしれません。

英語が達者である乗松さんは沖縄の窮状を英語で世界に発信されています(うらやましい)。

2/2の稿にありましたが、彼女が日本にとどまっていたとしたら今の彼女はなかったかもしれません。どんな教育環境に身を置くかはとても大事です。

もうひとつ大事なことは人との出会い、自分が激しく揺さぶられるような人との出会いです(3/4の稿)。

そこで自分がなすべきことを見つけていきます。


自立した人間が進むべき道を見つけ、情熱を持って取り組みだしたら、政府といえどもそれを止めることはできません。

そんな人たちが沖縄の中にも沖縄の外にもいっぱいいます。

一部の容認派やあきらめ派とちがって、わたしたちは切り崩されません。

これから先も 日本が“愚者の楽園” であり続けるなら、きっとまた戦争を引き起こすに違いないと思うからです。


最後にこの4月に、日本語版となって刊行された彼女の共著のことと、彼女が代表を務める「ピース・フィロソフィーセンター」のことに触れておきます

この人に注目(9) 乗松聡子さん
――目次――

日本語版への序文(ガバン・マコーマック)
英語版推薦文

序 章 琉球/沖縄―処分から抵抗へ
翻弄される島々/国家の重圧/抵抗

第1章 「捨て石」の果てに―戦争、記憶、慰霊
戦争/住民被害/記憶

第2章 日米「同盟」の正体―密約と嘘が支える属国関係
干渉と密約/日米「同盟」/属国

第3章 分離と「復帰」―軍支配と基地被害は続く
「復帰」とは/1972年5月15日―「返還」という名の安保強化/犯罪、事故、騒音、汚染―基地被害に脅かされ続ける戦後

第4章 辺野古―望まれぬ基地
辺野古新基地案の展開/グアム協定/グアム協定以降―パッケージを開け、包み直し、ひもを掛け直す

第5章 鳩山の乱
属国体制に挑む/迷走と挫折

第6章 選挙と民主主義
民意介入の歴史/流れは変わった―2010年の3選挙

第7章 環境―「非」アセスメント
名ばかりの「アセスメント」/従属の道具としてのアセス/高江とオスプレイ用ヘリパッド/オスプレイ配備―20年間隠された暴力

第8章 同盟「深化」
進む軍事統合とその代償/「トモダチ」関係の屈折

第9章 歴史を動かす人々
与那嶺路代/安次嶺雪音/宮城康博/知念ウシ/金城 実/吉田健正/大田昌秀/浦島悦子

終 章 展望
沖縄、抵抗する島々/日米関係再考/「普天間問題」を超えて

あとがき―日本は「愚者の楽園」のままでいるのですか?(乗松聡子)

――著者紹介――

ガバン・マコーマック Gavan McCormack
 東アジア現代史。メルボルン大学卒業後、ロンドン大学博士号取得。リーズ大学、ラトローブ大学、アデレード大学で教鞭をとった後、1990年からオーストラリア国立大学太平洋アジア研究学院歴史学科教授。現在、同大学名誉教授。その間、京都大学、立命館大学、筑波大学、国際基督教大学の客員教授を務めた。著書にClient State: Japan in the American Embrace (Verso, 2007) 『属国―米国の抱擁とアジアでの孤立』(凱風社、2008)、Target North Korea: Pushing North Korea to the Brink of Nuclear Catastrphe (Nation Books, 2004) 『北朝鮮をどう考えるのか――冷戦のトラウマを越えて』(平凡社、2004)、Target North Korea: Pushing North Korea to the Brink of Nuclear Catastrphe (Nation Books, 2004) 『北朝鮮をどう考えるのか――冷戦のトラウマを越えて』(平凡社、2004)、The Emptiness of Japanese Affluence (M.E. Sharpe, 1996) 『空虚な楽園―戦後日本の再検討』(みすず書房、1998)等。英国出身、オーストラリア・キャンベラ在住。

乗松聡子(のりまつ・さとこ) Satoko Oka Norimatsu
 東京出身、カナダ西海岸に通算18年在住。レスター・B・ピアソンカレッジ卒、慶応義塾大学文学部卒、ブリティッシュ・コロンビア大学(UBC)経営学修士。国際教育交流事業運営、UBC異文化間コミュニケーションセンター講師を務めた後、2007年に「ピース・フィロソフィー・センター」(www.peacephilosophy.com)設立、代表。沖縄米軍基地問題、核兵器と原発問題、歴史認識問題等、日本とアジア太平洋地域の平和・人権・社会正義について英語と日本語で研究・執筆活動を行う。海外の学生や教育関係者向けの広島、長崎、沖縄等への学習旅行の企画・講師・通訳も務める。訳書『広島長崎原爆投下再考-日米の視点』(法律文化社、2010年)他。ツイッター: @PeacePhilosophy フェイスブック: Peace Philosophy Centre

両著者はオンライン英文誌『アジア太平洋ジャーナル:ジャパン・フォーカス』(www.japanfocus.org)編集コーディネーター。同ジャーナルは2008年、沖縄についての英語発信に対し琉球新報社より池宮城秀意賞を受賞。(ピース・フィロソフィーセンターHPより



この人に注目(9) 乗松聡子さんこの人に注目(9) 乗松聡子さん
 (琉球新報2012.12/16、記事原文はこちら




今後の乗松さんの「南風」は、随時このページに追記していきますのでご期待ください。

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http://twitter.com/michinakijin


4/17追記しました

この人に注目(9) 乗松聡子さん 
(琉球新報4/16、記事原文はこちら



4/30追記しました

この人に注目(9) 乗松聡子さん 
(琉球新報4/30、記事原文はこちら



5/15追記しました

この人に注目(9) 乗松聡子さん
 (琉球新報5/15、記事原文はこちら



5/29追記しました

この人に注目(9) 乗松聡子さん 
(琉球新報5/29、記事原文はこちら



6/14追記しました

この人に注目(9) 乗松聡子さん
(琉球新報6/12、記事原文はこちら



6/26追記しました

連載最終回
この人に注目(9) 乗松聡子さん 
(琉球新報6/26、記事原文はこちら



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この記事へのコメント
「われわれは平和を切望し妥協を重ねてきたが、妥協を重ねれば重ねるほど日本はわが国を征服しようとしている。われわれは犠牲を辞さない。われわれは奴隷とはならない。すべての老若男女に訴える。主義主張、政治性向、民族を問わず、立ち上がり、日本植民地主義と戦い、国を救おう」
(原文では、「日本」の部分は「フランス」です)
Posted by ホー・チ・ミン主席の声明より(一部改変) at 2013年04月04日 03:18
4/17追記しました

わたしも安易に“犠牲”という言葉を使っていた気がします。
これからも何度も出会う言葉です。
その度にドキっとし、この文章を思い出すに違いない。
こういう安易に、便利に使われている言葉って
もっと立ち止まり、こだわらなければならないはずの言葉って
他にもあるような気がしてきました。
乗松さん、ありがとう
Posted by ミチさんミチさん at 2013年04月17日 21:21
5/15追記しました
Posted by ミチさんミチさん at 2013年05月15日 20:42
5/29追記しました
Posted by ミチさんミチさん at 2013年05月30日 00:48
6/14追記しました
Posted by ミチさんミチさん at 2013年06月14日 21:43
6/26追記しました
Posted by ミチさんミチさん at 2013年06月26日 20:34
 
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