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Posted by TI-DA at

2012年07月06日

レイプは軍隊の構造的問題

 
(琉球新報7/6、記事原文はこちら


 
(琉球新報7/6)




(沖縄タイムス7/6、記事原文はこちら



7/7追記

琉球新報7/7社説 基地内性的暴行 軍隊が持つ構造的な犯罪だ
下

基地内性的暴行 軍隊が持つ構造的な犯罪だ

 危険なのは沖縄に強行配備されようとしている垂直離着陸輸送機MV22オスプレイだけではないようだ。在沖海兵隊員そのものが基地周辺住民に危害を与える危険な存在であることが米海軍省と海兵隊本部の報告書で明らかになった。

 2011会計年度の10年10月から11年9月までに、在沖海兵隊の基地内で性的暴行事件が67件発生し、米国内を含む海兵隊施設では2番目に多い。発生率に換算すると米国内の基地よりも約2倍の高さという。在沖基地が異常な状態に置かれていることにがくぜんとする。

 また報告書では国防総省の10年の調査で約8割の性的暴行が申告されなかったことも記されている。今回の報告件数も氷山の一角にすぎない可能性があり、実際の被害はさらに深刻で、基地の外でも表面化していない被害が存在している可能性も否定できない。

 戦後の米兵犯罪の中でも1955年9月に起きた「由美子ちゃん事件」と呼ばれる女性暴行殺人事件は県民の記憶に焼き付いている。エイサー見物に出掛けた6歳の少女が翌朝、嘉手納村の野原で変わり果てた遺体として見つかった。

 あおむけのまま放置された少女は、雨でずぶぬれとなり、口はきつくかみしめたままで、左手は草を強く握りしめていた。どれほどの苦痛を味わったかを思うと、言葉が見当たらない。

 沖縄では95年にも複数の海兵隊員に少女が乱暴される事件が起き、米軍基地の整理縮小を求める抗議のうねりにつながった。今回の報告をみると、沖縄住民はいつでも陵辱されかねない危険な状態に置かれていることが分かる。

 事件が起こるたびに米軍は綱紀粛正を誓うが、事態は何も変わっていない。その現実をみると、性犯罪も米軍という軍隊組織が構造的に引き起こしている犯罪であり、米軍が駐留する限り根絶は不可能ではないかと疑わざるを得ない。

 リチャード・マッキー米太平洋軍司令官(海軍大将)は95年の少女乱暴事件を起こした兵士について「全くばかげている。私が何度も言っているように、彼らは車を借りる金で女が買えた」と発言した。

 金や力で他人を思うままに征服できるという価値観が兵士だけでなく最高責任者まで浸透している限り、こうした犯罪はなくならない。米軍の駐留そのものを見直すときを迎えている。
(琉球新報7/7社説、記事原文はこちら


  


Posted by ミチさん at 20:35Comments(0)ワシントン発